教育改革 educational reform 2004 6 29

 私が子供の頃、こんなことがありました。
正確には覚えていませんが、
確か、父親が持っていた会社関係の報告書を見た時のことです。
 私は、父親に、こんなことを聞きました。
「石炭産業は、会社が危ないと言われているのに、
会社の役員の学歴を見ると、超一流大学ばかり。
どうしてなのか、よくわからない。」
 父親は、こう答えました。
「今は、石炭産業は、経営が危機的状態にあるけれど、
かつては、石炭産業は、日本の花形産業だった。
だから、みんな、超一流大学の学生が競って、石炭産業に就職したのだ。」

 こういう話を聞くと、
「いくら学校の勉強ができても」と思うでしょう。
これは、勉強を覚える力はあっても、自分で考える力がなかったと言えます。
 もちろん、高度成長時代は、これでも問題がないでしょう。
しかし、今の時代は、これでは、ダメです。
自分で考え、自分で判断し、自分で行動する能力が必要です。
 だから、今、就職活動をしている学生の服装を見ると、危機感を覚えます。
なぜなら、みんな、同じファッションで、個性が、全く、ありません。
いわゆる「横並び」ファッションです。
 大学時代の友人が、こんなことを言っていました。
学生時代、答案用紙に、教授と正反対の意見を書いた。
しかし、成績は、「優」だった。
さすが、うちの教授は、立派であると思った。
 ところが、後で、助手に、こう言われた。
「答案の採点をしたのは、私です。
日頃から、教授には頭にきているので、
そういう答案を読んで、気分が、すっきりした。」
 実は、私も、よく答案用紙に、教授と反対の意見を書いていました。
その割に、成績がよかったのです。
もしかすると・・・・・。























































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